外資系IT企業への転職を検討する際、直接応募か転職エージェントの利用か迷っている方もいるでしょう。この記事では、採用担当者の視点で、どちらの方法が適切かを解説します。記事を参考に、適切な応募方法を選択できるようになりましょう。
直接応募と転職エージェント利用、どちらが採用確率が高い?
結論、変わらないです。採用担当マネージャーは、候補者が直接応募か転職エージェントを利用しているかは特に意識しておらず、能力で判断します。そのため、直接応募するか転職エージェントを利用するかは、個人の判断によるところが大きいと言えます。
直接応募と転職エージェント利用、それぞれのメリットとデメリット
私は、直接応募と転職エージェント利用、それぞれの良さがあると考えています。直接応募を利用したほうが良いケース、転職エージェントを利用したほうが良いケースについて以下に説明します。
直接応募を利用したほうが良いケースはどんなとき?
直接応募したほうが良いケースは以下の通りです。
直接応募を利用したほうが良いケース
- 入りたい企業が決まっている場合
- 今すぐ転職できる準備が整っている場合
入りたい企業が決まっている場合
この会社に就職したい!と既に決まっている場合、直接応募したほうが良いです。転職エージェントは、会社や担当者によって得意分野や扱う案件が異なりため、あなたが入りたい企業の案件を転職エージェントが紹介してくれない可能性があります。入りたい企業が決まっているのであれば、直接応募しましょう。
今すぐ転職できる準備が整っている場合
転職する意思が固まっており、すぐにでも転職する準備が整っている場合、直接応募したほうが良いです。良い候補者がいれば、採用担当マネージャーはその人に決めてしまう可能性がありますので、早く応募したほうが有利です。
直接応募する注意点とは?
自分の技術レベルや経験年数がポジションにマッチしているか客観的な判断ができないかもしれません。書いたレジュメの品質が低いかもしれません。転職エージェントを利用した場合、あなたのレベルに合う案件を紹介してくれたり、レジュメのチェックをしてくれますので、面接に至る確率は高くなるでしょう。
転職エージェントを利用したほうが良いケースはどんなとき?
直接応募よりも、転職エージェントを利用したほうが良いケースもあります。以下の通りです。
転職エージェントを利用したほうが良いケース
- 希望する年収やポジションなど条件の合う企業を見つけたい場合
- 情報提供、条件交渉など色々サポートが欲しい場合
希望する年収やポジションなど条件の合う企業を見つけたい場合
転職の意思はあるが、特定の企業に入りたいわけではなく、希望する年収やポジションなど条件に合う企業を見つけたい場合は、転職エージェントを利用することもあります。転職エージェントは、自社が持つ様々な案件から、あなたに合うポジションを紹介してくれます。また、急募案件や非公開案件など、特別な案件を紹介してくれる場合もあります。転職エージェントには、得意分野がありますので、複数の転職エージェントを利用するとより良いでしょう。
情報提供、条件交渉など色々サポートが欲しい場合
転職が初めてで何をしたら良いか分からない場合や、情報提供や年収などの条件交渉についてのサポートが必要な場合は、転職エージェントを利用することがおすすめです。転職エージェントは、企業の特徴やポジションが空いた背景などを教えてくれるだけでなく、レジュメの作成の手伝い、面接のスケジュール調整、年収交渉など、幅広くあなたをサポートしてくれます。
転職エージェントを利用する際の注意点とは?
転職エージェントを利用する際は、いくつか注意すべき点があると考えています。
転職エージェントを利用する際の注意点
- 大手の転職エージェントが良いとは限らない
- 転職エージェントが外国人の場合、英語でコミュニケーションが必要
大手の転職エージェントが良いとは限らない
大手の転職エージェントは、外資系IT企業だけでなく、日本企業も取り扱っていることが一般的です。そのため、特に外資系IT企業に強いというわけではありません。また、在籍する転職エージェントが多いため、転職エージェントの質自体もバラツキがあるかもしれません。大手の転職エージェントだけにこだわらないことをお勧めします。
転職エージェントが外国人の場合、英語でコミュニケーションが必要
外資系IT企業に特化した転職エージェントの会社があります。その場合エージェントが外国人の場合がありますので、メールのコミュニケーションやZoomなどでの打ち合わせも英語が必要です。外資系IT企業に特化した転職エージェントは、より多くの外資系IT企業の案件を取り扱っているなどメリットも多いですが、英語力に自信がない場合、スムーズなコミュニケーションが取れない可能性があります。
ダイレクトスカウト、LinkedInを活用する方法
直接応募する、転職エージェントを利用する以外にも、ダイレクトスカウトやLinkedInを活用する方法があります。こちらも有力な方法ですので、以下に紹介します。
ダイレクトスカウトを活用する
ダイレクトスカウトに登録しておくと、色々な転職エージェント会社から案件を紹介してもらうことができます。色々な情報を集めたい人にはお勧めです。以下のダイレクトスカウトのサイトがあります。
ダイレクトスカウトの例
- BIZREACH(テレビで有名なハイクラス転職サイトです)
- AMBI(エン・ジャパンが運営しているサイトです)
- doda(パーソルキャリアが運営しているサイトです)
- RECRUIT DIRECT SCOUT(リクルートが運営しているサイトです)
- Career Cross(外資系IT企業に強いサイトです)
- daijob.com(外資系IT企業に強いサイトです)
LinkedInを活用する
LinkedInに登録しておくと、転職エージェントからだけでなく、外資系IT企業から直接ヘッドハントがあるケースがあります。近年、多くの外資系IT企業でLinkedInの活用に力を入れています。また、外資系IT企業に勤める多くの人は登録しており、名刺代わりにもなりますので、登録しておくことをお勧めします。
私個人の利用経験についてお話します
私個人としては、直接応募、ダイレクトスカウト、LinkedInを利用した経験があります。
直接応募
私は直接応募で入社した経験あります。転職エージェントからその会社の紹介がなかっため、直接応募したところ無事入社することができました。直接、その会社の人事とやり取りすることになりますが、特に問題はありませんでした。
ダイレクトスカウトの利用
まだLinkedInの活用が知られていない頃、外資系IT企業に転職しようと考えたとき、ダイレクトスカウトを活用しました。ダイレクトスカウトに登録したところ、10人以上の転職エージェントからコンタクトがあり、多くの案件を紹介されました。その中から自分の興味ある会社について、転職エージェントに面接をお願いし何社か面接した経験があります。結局入社はしませんでしたが、活用すれば、とてもいいサービスだと思いました。
LinkedInの利用
過去LinkedInで繋がった転職エージェントから案件の紹介を受け転職したことがあります。LinkedInに登録すると、定期的に転職エージェントや外資系IT企業のリクルーターから直接連絡が来るようになります。とても興味深い案件をたくさん紹介してもらいました。外資系IT企業に勤めている人の多くは登録していますので、登録することをお勧めします。
まとめ
この記事では、以下のことについて説明しました。
ポイント
- 直接応募と転職エージェント利用、それぞれ特徴があるが、どちらでも採用される確率は変わらない
- 直接応募と転職エージェント利用のほかにもダイレクトスカウトやLinkedInがある
- 私自身、直接応募、ダイレクトスカウト、LinkedInを利用した経験があり、いずれも有効である
私のこれまで経験をもとに記事を書きました。皆さまが少しでも外資系IT企業への転職に前向きになればとても嬉しいです。
他にも記事をいろいろ書いていきますので、参考にしてみてください。
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