外資系IT企業で働くメリットとデメリット:日系企業とは違うリアルな働き方とは?

外資系IT企業で働くメリットとデメリット
Hide

外資系IT企業は、日本の伝統的な企業と働き方や給与制度など様々な点で異なります。転職前に、外資系IT企業で働くメリットとデメリットを理解しておきましょう。

目次

外資系IT企業で働くメリット

外資系IT企業で働くことには、多くの魅力があります。一般的に高い年収が期待できることはもちろんですが、それだけではありません。私が考える外資系IT企業で働くメリットは以下の通りです。

外資系IT企業で働くメリット

  • 年収アップが期待できる
  • 優秀な人たちと働くことができる
  • グローバルで活躍できる
  • 専門技術を習得できる
  • キャリアアップの機会が豊富
  • オフィス環境が充実している
  • 柔軟な働き方
  • 安定性がある
  • 風通しの良い企業文化を感じられる

年収アップが期待できる

外資系IT企業は、専門的な技術的な知識を持った従業員を求めているため、高い給与水準が設定されていることが多いです。多くの外資系IT企業では基本給とボーナスがあり、一部の外資系IT企業ではRSU(譲渡制限付株式ユニット、つまり自社株)を従業員に付与している場合があります。

また、転職によって年収アップが期待できます。ケースバイケースですが、前職の年収から約10%~30%アップすることが一般的です。例えば、前職で年収800万円だった場合、転職後は年収が1000万円を超えることもあります。さらに、外資系IT企業では、日系企業に比べて昇進が早く、キャリアを順調に進めることで年収アップの加速度が期待できます。

Hide

外資系IT企業には、年収が1000万円以上の人がたくさんいます。RSUやインセンティブなどを加えると、2000万や3000万を目指せます。すごく夢があると思うんですよね。

優秀な人たちと働くことができる

外資系IT企業には、実績を積んだ人や自分の実力を試したい人が続々と入社してきます。若い人の中にはバイリンガルや高学歴の人も多く、優秀でコミュニケーション力が高い人が多いため、ストレスなく仕事を進められます。また、優秀な仲間から刺激を受けて自己成長に繋げることができます。

他人を蹴落として自分の成果を上げる人が多いというイメージが持たれることもありますが、実際にはそういったことはほとんどありません。切磋琢磨しつつも、会社と個人の成功を目指して協力し合い、快適な職場環境で働くことができます。

Hide

いわゆる「働かないおじさん」や「窓際族」といった人たちがいません。

グローバルで活躍できる

英語を活用したい、または海外の人と協力して働きたいという方にとって、外資系IT企業は素晴らしい環境です。海外のエンジニアと共に課題解決を行うことで、まるで世界を股にかけて働いているかのような感覚を味わえます。さらに、自社の海外イベントや業務に参加することで、海外出張の機会も得られます。

Hide

私は日々海外のエンジニアとメールやチャットで英語でコミュニケーションしてますが、とてもやりがいがあります。また過去、アメリカ、インド、中国など出張する機会に恵まれました。

専門技術を習得できる

外資系IT企業で開発された製品やサービスに関して、第一人者になるチャンスがあります。社内でのみ受講可能なトレーニングを受ける機会があり、製品に触れる機会も多く、誰よりも詳しくなることができます。ただし、幅広い技術を習得したい人にとっては、この環境が適していない場合もあります。

Hide

専門家として、自社のイベントで講演したり、技術ブログ記事を執筆したり、中には書籍を出版して活躍する方もいらっしゃいます。

キャリアアップの機会が豊富

日本企業の場合、給与をアップしたければエンジニアから管理職になる道しかないですが、外資系IT企業では、マネージメント職にならなくても、エンジニアとして昇進することが可能です。企業によってポジション名は異なりますが、例えばエンジニアからシニアエンジニア、プリンシパルエンジニアへと、エンジニア職で昇進することができます。

さらに、エンジニアから営業よりのプリセールス職、顧客対応のカスタマーサクセス職、あるいは管理職と仕事の幅を広げることもできます。

Hide

外資系IT企業では自己裁量が大きく、自分自身でキャリアアップの方向性を選べるところが魅力的です。不要な転勤などない点も良いですね。

オフィス環境が充実している

外資系IT企業は、従業員の働く環境を大切にし、充実させることに力を入れています。私の経験では、多くの外資系IT企業は以下の点で優れています。

  • 無償で提供される飲料(ジュースやコーヒー)や軽食(スナック類、ヨーグルトなど)
  • 広いデスクスペース、個室/半個室
  • オフィス環境が美しく整っている
Hide

朝、オフィスの無料のコーヒー、スナック、バナナと水を持って自席に行き仕事をし始めます。自分の広いデスクスペースにはデュアルディスプレイがあり仕事がはかどります。これだけでも日系企業に戻れません。

柔軟な働き方

業務範囲や目標が明確であり各個人の責任は重く、成果を出すことは求められますが、きちんと仕事をしている限り上司や周りから色々言われることはあまりありません。一般的にフレックスタイム制やリモートワークが充実しています。同調圧力がなく、無駄な残業がありません。多くの外資系IT企業では、フレックスタイム制度やリモートワークを導入しており、働き方が柔軟です。そのため、自分のライフスタイルに合わせた働き方を実現できます。

Hide

私は朝が苦手なので、フレックスタイム制で出社時間を調整できる点は本当にありがたかったです。コロナ禍が収まっても、リモートワークで柔軟に働ける点は魅力的だと思います。

安定性がある

意外に思われる方もいるかもしれませんが、外資系IT企業に入ると、他の外資系IT企業への転職が比較的容易であるため、気持ち的に安心感があります。急にクビになるケースは少ないものの、経済状況の悪化によるリストラの可能性があります。しかし、多くの場合、一時退職金が支払われるため、リストラを怖がっている人は少ないです。

もし体調やメンタルが不調になった場合でも、会社のサポートがありますし、復帰することも可能です。また、他の外資系IT企業に転職することもできますので、不安に感じる必要はありません。

Hide

実はリストラに合った方も、驚くほど早く再就職先を見つけて新しい職場で活躍しています。私自身は、外資系IT企業で働くことで、どこでも通用するスキルを身に付けることができたため、特に不安を感じることはありません。

風通しの良い企業文化を感じられる

私が今まで在籍したどの外資系IT企業でも、明確な存在意義と目標を持ち、社員全員が一体となって働いていると感じました。人間関係は冷たく、ドライな雰囲気があると思われるかもしれませんが、実際には協力し合い、お互いを助け合うことが重要視されています。一緒に仕事をするのは、優秀な人たちばかりなので、気持ちよく働くことができます。不満やストレスを引き起こすような人間関係に悩まされることはほとんどありません。

Hide

皆さん優秀で素晴らしい人たちばかりで、自信と余裕にあふれているように感じます。そのため、とても心地よく仕事をすることができます。

外資系IT企業で働くデメリット

外資系IT企業で働くことには、多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。その中でも、以下のようなデメリットがあると言われます。

外資系IT企業で働くデメリット

  • リストラのリスク
  • 高いプレッシャー
  • 福利厚生が弱い
  • 言語の壁

リストラのリスク

急な解雇はほとんどありませんが、リーマンショックやインフレなどの経済状況悪化によりリストラが発生する可能性があります。従業員だけでなく、ご家族も外資系IT企業でのリストラリスクを懸念することがあるかもしれません。しかし、リストラに遭遇しても、多くの場合数か月分の一時退職金(パッケージ)が支払われることがありますし、他の外資系IT企業への転職も比較的容易です。そのため、過度な恐れは不要です。

Hide

リストラ対象となると、低い評価を受けることでショックを感じるかもしれません。しかし、次の転職が比較的容易であるため、過度な恐れは必要ありません。

高いプレッシャー

外資系IT企業は、高い業績目標や短期間でのプロジェクト達成を求められることが多いため、プレッシャーが高いことがあります。また、結果主義が強いため、自分の働きが給与や評価に直結します。日系企業では評価の違いがボーナスや昇給に大きな影響を及ぼしにくいのですが、外資系IT企業では、ボーナスが標準額の半分や倍になることも珍しくなく、評価によって年収に200~300万円の差が生じることもあります。厳しい環境ではありますが、努力が報われるため、やりがいを感じることができます。

Hide

毎年が勝負の年という感覚が確かにあります。評価は厳しいものの、公平性が保たれている点は非常に魅力的だと感じています。

福利厚生が弱い

外資系IT企業の福利厚生について、日本企業に比べてやや劣ると言われることがあります。一般的に、社宅や社内食堂、多額の退職金などは提供されず、主な福利厚生としては、医療保険や年金制度、通勤手当、各種保険や福利厚生プログラムなどが挙げられます。ただし、一部の大手外資系IT企業では、競合他社との差別化を図るために、日本企業と同等以上の福利厚生を提供するケースもあります。外資系IT企業で提供される主な福利厚生は以下の通りです。

  • 各種保険(生命保険など)
  • 健康保険組合の福利厚生
  • 401K(確定拠出年金)
  • ESPP(自社株割引購入制度)
  • 社宅借り上げ制度
  • オフィスにおける無償の飲料・スナックなど
Hide

日本企業に比べてやや劣ると言われることがありますが、私は必要十分な福利厚生が提供されていると感じます。むしろESPPやオフィス環境の充実など同等以上に感じることはあります。

言語の壁

外資系IT企業でも、基本的には、日本のお客様を相手に仕事をすることがほとんどのため、英語を使う機会が少ない場合があります。しかし、英語が得意でない人が外資系IT企業に入社すると、様々な面で困難に直面するでしょう。全社のグローバルミーティング、社内トレーニング、ドキュメントなどは、多くの場合英語で行われるため、リスニング力や読み書きが不十分だと苦労します。また、一般的に昇進も難しくなることがあります。

Hide

これから入社を検討する方はまずTOEIC 800点相当のレベルを目指すことが望ましいでしょう。

まとめ

この記事では以下のことについて説明しました。

ポイント

  • 外資系IT企業で働くことには、多くの魅力があります。年収アップが期待できることはもちろんのこと、様々なメリットがあります。
  • 一方で、外資系IT企業にはデメリットもあります。特にリストラのリスクや高いプレッシャーが気になるところですが、それを許容できる人にとっては問題ありません。
  • 外資系IT企業で働く前に、メリットとデメリットを把握することが重要です。これにより、転職を決断するかどうかを判断することができます。

私のこれまで経験をもとに記事を書きました。皆さまが少しでも外資系IT企業への転職に前向きになればとても嬉しいです。

他にも記事をいろいろ書いていきますので、参考にしてみてください。

あわせて読みたい
外資系IT企業のエンジニア年収事情を解説(どれくらい年収アップできる?) 外資系IT企業での年収について、一般的に知られている情報だけでなく、実際に働いた人しか知らない情報も含め、詳しく解説します。外資系IT企業で働くことで得られる年...
この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次